北小金教室
伝家の宝刀
2010年11月1日
またまたお久しぶりとなってしまいました、教室長の吉田です。
日々だいぶ秋も深まってまいりましたね…チャダだかチェバとかいう名前の台風がやってきていましたね。
さて、北小金教室では新聞を購読しているのですが…先日、思いっきり目を奪われた記事がありました!!
それは…“正倉院の宝剣 1250年ぶり確認”です!!!
私が北小金教室赴任当初、自己紹介で寺社巡りが好きだと書きましたが…そうなんです!私は寺社が好きなんです!!
今回発見された宝剣は、“陽寶劍”(ようのほうけん)“陰寶劍”(いんのほうけん)という陰陽一対の宝剣で、正倉院宝物の目録で最重要とされていた剣なのです!
759年に持ち出された記録が残っていたそうで、その後幻の剣となっていたそうです。
…なぜ“幻の剣”だったのでしょうか?…
そもそもこの剣は、聖武天皇(701~756年)の遺愛品を光明皇后(701~760年)が正倉院へ献納したものでした。
その剣が、759年に持ち出されてしまいそのまま行方不明…
宮内庁の方のお話では、死期が迫った光明皇后が、聖武天皇と大仏の力で平和が続くことを願って、正倉院から持ち出し鎮壇具として大仏の右ひざ付近に埋めたのではないか…ということです。
この推測が事実だとしたら、素敵なお話ですね。
自らの死期が迫っている中、死後の日本の平和を案じ、亡き聖武天皇の遺愛品を持ち出してまで平和を希求するお姿…
崇高であることはいうまでもありませんが、その行為に聖武天皇への愛も感じてしまいました。
1250年前の出来事から、人間が持つ不変の愛を感じ取れてしまうところに、歴史の面白さを感ぜずにはいられません。
私が感じる面白さを子どもたちにも伝えられたら、嬉しいなあ…