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新年度が始まって【小学生 国語編】
2010年3月7日
新年度が3月1日(月)から開始になりました。
新しい生徒、前学年からの持ち上がりなど色々な生徒がいます。
1週間やって気になった生徒の様子のお話しを・・・
【小学生 国語】
新年度から国語を追加したT君。
国語が非常に苦手です。
そんなT君、
先週は国語1発目の授業です。
まずはどんな様子なのか確認するため、
問題をやらせようとした所、
発言一発目が
「先生、文章読まなきゃダメですか?」
「・・・」
「おまえさんはエスパーかい?
魔美さんの方かい?伊東さんの方かい?
どっちなんだい?」
「読まないと書いてあること分からなくないかい?」
「えぇ、でも学校のテストは
文章あんまり読まなくても点数取れるし・・・」
このT君の行動は、最近の子供に実は多いです。
学校で何回も読んでいる文章だから読まなくても頭の中に
大体の内容は入っている。
⇒ テストでは棒線部前後の所だけ読んでやる
⇒ 無事80点以上取れる
この生徒の気持ちは非常に良く分かります。
ですが、初見の文章では内容一致の問題などに
手が出ないようになってしまいます。
では、どうしたか。
簡単です。
文章に付属している問題ではなく、
口頭での受け答え。
「登場人物は?誰が出てた?」
「情景は?何処で、いつ頃のお話し?」
「どういう場面?何しようとしてた?何考えてた?
「どういう心情だった?」
「それ↑は何でだったんだろう?」
など、問題全体をしっかりと読まないと答えられない様なことを
文章毎に何度も聞いて行く。
そうすると文章を読む時間も次第に長くなってきて、
こちらの質問にも、文章に付属している設問にもすらすらと答えられていく。
非常に単純なことではありますが、とっても大事なこと。
文章を一度、丁寧に読む事。
当たり前すぎることではありますが、
意外とできていない子供、多いですよ。
帰り際・・・
「先生、ところで魔美ってだれ?」
「先生の彼女?」
「不二雄さん所のお嬢さんで・・・」
「確か70年代に中学生だったから・・・
君らのお母さん、お父さんよりも年上かな?」
「へぇ、どんな人なの?」
「いいかい、みんなには内緒だよ・・・」
「魔美さんは、実はね・・・
超能力が使えるんだよ!!!」
「・・・」
「・・・」
「・・・先生、さようならぁ」
「お、おう、気をつけて帰れよ・・・」
あたりには静けさが漂っていたとかいないとか・・・。