北小金教室
アンパンマンを見て、我思う。
2009年12月11日
教室長の吉田です。
師走という世間の雰囲気にすっかり甘えて、久しぶりの更新となってしまったことをお詫びいたします。
さて、先月の話になりますが…久しぶりに、さしたる用事もない休日になりそうな予感に溢れた前夜、私は
“明日はとりあえず、ゆっくり寝て…息子と自宅でごろごろマターリと過ごしますか…”
などと野望を抱いていました。
そこへ妻から外出の提案が…
妻:“明日は天気も悪そうだし、いざとなったら雨を回避できる場所へ行こう?”
(吉田の魂の叫び:“え…?天気悪いのに、出かけるの?”)吉田:“良いよ。どこにする?”
妻:“横浜のアンパンマンミュージアムに連れて行こうよ!!”
吉田:“え…連れて行くのには、早くない?まだ、あいつには理解できないでしょ?”
妻:“いいの!行こう!!”
というわけで、アンパンマンに会いに行くことになりました。
案の定、ついてみると息子は、アンパンマンに興味を示すこと無く、妻に抱かれ気持ちよさそうに夢の世界へ…私も、当然興味を示さないクールな父親のはず…あれっ!?なんか楽しいぞ、この世界!!
子供服とかとんでもなくかわいいし、ジャムおじさんのリアルパン屋はあるし…記念撮影も出来るし…息子よ!寝ている暇はないぞ!俺と遊んでくれ?という感じ満載なホットなスポットでした。
肝心の息子は、キャラクターよりクリスマスイルミネーションの綺麗さに心を奪われて、通常の3倍目がキラキラしていました。
その後、横浜駅前で食事を済ませて帰ったわけですが、駅前でもイルミネーションを見て息子はご機嫌さんでした。
かえってからふと気付いたことがありました。
意外に私がアンパンマンが好きであったこと…ではなく、自分の教育に関する概念を振り返ったのです。
息子にはまだ早いから経験させなくてよいという、私の当初の考えは正しかったのでしょうか?
アンパンマンという存在を認識させ、興味を持たせることがアミューズメントパークに連れて行く本質なのでしょうか?
実際連れて行ってみて、息子の笑顔を見ると何か違う気持ちを抱きました。
親である私は、息子に非日常的な世界や刺激を与え、それをどう消化し自分に還元するかは息子が決めることだと気付いたのです。
その価値観に気付いたとき、自分の生徒への教育も振り返ったのです。
“この内容は、入試に出ないから…”
“この内容は、あの子達にはまだ早いな…”
そう思うことって、実は多々あるのです。
より良い授業を提供するために、授業設計や内容吟味をすることは当然です。
しかし、いつの間にか生徒達に与える情報や知識を自分で制限しすぎているのではないか?と思ったのです。
生徒達は、自分より遥かに思考の柔軟性に長けて、日々成長をしています。
自分が伝えられることは、出来るだけ伝え、それを自分の糧とするか年上の戯言とするかは生徒本人が判断させても良いと思うのです。
そんな新しい視点を、またもや妻と息子から教わりました。
外出を渋る私を外に連れ出してくれた妻、私の期待を見事裏切りアンパンマンに目もくれずイルミネーションに目を輝かす息子がいてくれたから気付けた観点です。
これを読んでいる生徒の皆さん、私吉田はこれから持てる知識・情報の提供を惜しみません。
入試に限らず、これからの学生生活や人生に役立つと判断したものは、どんどんお伝えしていきますよ。
その中から、自分に役立つと判断したものを吸収していって下さい。
…そして、君たちが“学ぶ”事の楽しさを知ってくれたら、吉田にとってこんな嬉しいことはありません。