小金原教室
得意なこと
2009年9月10日
こんにちは、岩城です。
普段生徒たちと接していて、みんなほんとうにそれぞれいろんな特技を持っているなあと思います。
計算が得意な子
英語がぺらぺらな子
文章を掴むのが得意な子
足が速い子
人を笑わせるのが得意な子
そういうものからピアノに野球に茶道に…
みんな、なにかしらの特技や夢中になれるものを持っていって、それを大成するためなら一生懸命やれるものです。
それじゃあお勉強にも夢中にっ!!
そうなってくれると講師冥利には尽きますが、なかなか全員がそうともなれませんよね(笑)
そういうわたしは、サッカーと将棋に夢中なこどもでした。
ここで昔話をひとつ。
5歳ほどから父の相手として将棋を仕込まれ、いつしか私自身から将棋やりたい!!といつも父の袖を引っ張っていた記憶があります。
あまりに夢中だったので、父の知人のアマプロ(アマプロがなんなのかは当時は知りませんでしたが)の方に週に一度見てもらっていました。
1年ほどでその指導も終わり、小6の市の「ちびっこ将棋大会」などを最後にいつしか将棋への情熱も色あせていました。
同世代に負けることなく将棋を打たなくなり、月日が過ぎた高校2年の6月。
修学旅行での事でした。
ご飯を食べて温泉に入り、部屋に戻ろうとしたところ、ロビーに人だかりを発見。
同級生が集まり、将棋を打っていたのです。
「将棋かあ、懐かしいなあ」なんて思いながら覗いてみると、なにやら様子が違う。
初めて見る、3面打ち。
打っているのは、同じクラスの温和な天パの堂ヶ崎くん。
聞いたところによると、21連勝らしい。
しかし、それ以上に目を引いたのは彼のコマの脇にある100円玉のタワー。
なるほど。
そういうことか。
にやり
お金に目が眩む岩城少年。(賭博法で捕まればいーのに)
「3面打ち終わったら俺と打とっ!」 (自信満々)
初めて話したのでびっくりしていましたが、ともかく対局開始。
結果…ギリギリ勝ち。
彼の打ち損じにより運良く勝てたもの、彼の性格からは想像も付かないようなイケイケな振り飛車に、終始追い詰められていたのは明らかに私のほうでした。
あとから聞いてみると、高校の全国大会で個人5位だったそうな。
将棋部人口はわかりませんが、ビックリです。強いわけだ。
私が勝てたのは彼の3面打ち連戦の疲れと打ち損じによるまぐれ中のまぐれ。
若しくは手加減してくれたのか。
そのくらい圧倒的な差を感じ、二度と勝てる気がしませんでした。
(俺ってたいしたことなかったんやなー)
と、勝った気がしないので雪見大福21個を自販機で買って正月の餅のようにばらまきました。
そんなエセ無敗伝説を崩しかけた彼とはもう5年以上逢っていませんが、元気にしているでしょうか。
東北大学に進んだという話を聞いたので、おそらく仙台で研究に励んでいることでしょう。
…
という高校時代の思ひ出を、ヒカルの碁を読んで思い出していました。
みなさんも、特技や夢中になれることを探してください。
きっと、生涯を通して貴方を育ててくれることでしょう。