北小金教室
プードル
2009年8月10日
私は、古文・古典が好きなんです。
唐突に申し訳ありませんが…教えていると楽しいのです。
読んでいると当時の人の価値観や生活が垣間見れるからだと思います。
前回の仏像を見るのがすきなのと相通ずる理由ですね。
今日の国語の授業でひょんな事から、高校時代の古典の先生の話をしました。
あだ名は“プードル”。
白髪の髪型が、プードルに似ているのが由来です。
都内の私立高校へ進学した私が1年生のときに、古典を教えてくれました。
1学期で入院し、冬前に1度教壇に戻り、亡くなりました。
独特の解説で、お年を召していながらも生徒から人気が高い先生でした。
予備校でも教鞭をとっていて、指導力も文句なしな先生でした。
亡くなる直前に教壇に戻ってきたプロ意識に、高校1年ながら心を動かされ、出棺の日に手を合わせたい一心で、授業をサボりました。
到着すると、当然ながら校長先生を初め職員が一同そろっておりました。
逃げようとしたときに、校長先生が呼びとめ出棺の最前列に並ばせてくれました。
心を込めて、お別れを告げることが出来ました。
…あれからン十年経ち、私は子ども達に“プードル”先生の話をし続け、古典が好きになってしまいました。
自分も意外な結果に、天国のプードル先生も苦笑されていることでしょう。
“まさかお前が、古典をねえ…”そんな声が聞こえます。
生まれてはじめてであったプロの先生の姿を忘れることが出来ずに、今日も生徒にプードル先生の話をしました。
お盆があけたら、講習も再開です。
プードル先生にしかられないように、しっかり授業を行っていきます。
先生、古典は面白いですね!!