南流山教室
竜門の滝?
2008年11月19日
さあ、思いもよらず長期連載になってしまった「竜門の滝」ですが、いよいよクライマックスです。
ようやく竜門の滝の二段目までたどりついたファンリンですが、もう身も心も限界です。あと一段昇れば、竜になれるのに、その一段が遠く感じます。
そんな時、次の難関がファンリンを襲います。
?バサバサ?
今度は、人間があみを仕掛けて待っていました。間一髪、ファンリンはあみを避けましたが、モリでファンリンを捕まえようと、人間が突いてきます。
?ガシ ガシ?
人間のモリは痛そうです。当たったら、一発で捕まってしまいます。でも、逃げる力は、もうありません。
「もう駄目だ」とファンリンが諦めかけた時、今まで頑張ってきた旅の記憶がファンリンの脳裏にうかびました。
「ここまで頑張ってきたじゃないか。あと少しなんだ。なんのこの位、今までの旅の苦労に比べたら、何てこと無い」
こう言うと、今まで動きがウソのように素早く動きはじめました。そして人間のモリを逃れ、最後の滝に挑戦しました。
最後の滝の勢いは、最も激しく、化け物の様に、あばれています。ごつごつの岩がむなビレを引き裂き、ファンリンをひどく痛めつけます。
「負けるものか。絶対に負けない」
最後の力を振り絞って、ファンリンは大きく跳ね上がりました。
その時、苦しみが?パッ?と消えて、目の前には大空が広がりました。
「えっ!?飛んでいる。ぼくは竜になれたんだ」
ついにファンリンは多くの試練を越えて、竜になる事ができたのでした。
ここから転じて、「困難ではあるが、そこを突破すれば立身出世ができる関門」の事を「登竜門」と言うようになりました。
どんな事でも、一番になったり、凄い事を成し遂げるためには、必ず困難を経なければなりません。
みなさんが、困難と出会った時、ファンリンのように最後まで諦めずに前に進む努力ができればと思います。