南流山教室
地道が一番の近道
2008年10月12日
先日、ノーベル物理学賞の3氏に続いてノーベル化学賞が日本人研究者に授与されることが決定した。
受賞者に共通するのは、研究成果の発表から受賞までに長期の時間を要した点である。物理学賞の南部陽一郎氏は1961年に発表した理論が、小林誠・益川敏英氏は73年の論文が評価された。
化学賞の下村脩氏は、緑色蛍光たんぱく質の解明のために、オワンクラゲを85万匹も採取したという。海に漂うクラゲを手作業で捕まえ、物質を精製する。とても気の遠くなるような地道な作業が、生命科学の研究に飛躍をもたらす大発見へとつながった。
このように時代を変える偉業は、多くが地味なものである。正当な評価を受けるのに数十年かかる場合もある。
これは、勉強でも同じである。楽していい評価をもらえる事はない。楽していい評価をもらっている人もいるように見えるけれども、かならず、見えないところで努力をしている。
英語は地道に英単語を覚えるしかない。
数学は何度も演習を繰り返すしかない。
他の教科もそうである。地道にコツコツと積み重ねてきた生徒が、一番最後には勝つ。だから、面倒かもしれないけれど、面倒なことをやろう。人生においては、それが一番の面倒でない近道なのだから。